苦手なこともあります…エッチング加工
短納期、低価格でバリや歪み無く精密な微細形状を再現できるエッチング加工。大変便利な加工ではありますが、実は苦手なこともいくつか…。
まず、薬品で対象となる金属を腐食させ、溶かして加工するプロセスの都合上、例えば金や白金、チタン、モリブデンなどの耐食性の高い金属は加工できなかったり、できたとしても色々な制約が付いてきたりします。
また、角が直角にならず少し丸くなったり、加工断面がエッチング加工特有のテーパー形状になったりと、液体で加工するが故の形状的な制約があります。「直線」や「直角」っていう辺りはちょっと苦手分野ですね。
薄い材料の加工が得意な反面、厚い材料の加工はこれも苦手分野でして、穴が開けられるのは頑張っても2mm厚くらいまで。厚くなればなるほど上に書いた角の丸みや断面テーパーが大きくなり、加工精度も悪くなります。
薄い方は数十μm厚から普通に取り扱いますが、厚い方は1mm厚くらいまでが実質的な取り扱い範囲でしょうか。
あと、これは苦手というのとはちょっと違いますが、穴をいっぱい開けたい時には他の加工よりコスト的に有利になりやすい反面、穴を少しだけ開けたい、といった場合には逆に割高になってしまうことが多いですね。
細かいことを言い出すとまだ色々と出てきますので、気になった方は弊社営業担当者にお気軽にお問合せください。
ご相談いただいたご案件がエッチング加工の苦手分野だったとしても、その他の様々な加工方法も含め、最適な組み合わせをご提案させていただいております。
それでは、また。