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ここがすごいよエッチング加工によるメッシュ製造!

そのつもりで見ないとなかなか気付きませんが、防塵や防虫、液体中の細かな異物の除去など、様々な目的で色々な場所に金属製のメッシュが使われています。
その他、我々一般人が目にすることはまずありませんが、自動車の中や工場の生産設備の中にもフィルターとしてたくさん使われているとか。

さて、金属製のメッシュと言えば一般的には細い線を編み込んで作る、いわゆる金網をイメージするかと思いますし、実際に金網が使われていることが多いようです。
でも、実は金網をエッチングが得意とする多孔板、すなわちエッチングメッシュに置き換えて良いことがあった、という事例がいくつもありますので、今日はちょっとそのご紹介をさせていただきます。

まず金網とエッチングメッシュの何が一番大きな違いかというと、金網は線を編み込んであるので当然ながら(顕微鏡レベルでは)表面が凸凹しているのに対し、エッチングメッシュは平板からの加工品なので表面がフラットである、ということでしょう。
このおかげで異物除去用のフィルターなどに用いた際、汚れがつまりにくく清掃も簡単、金網よりもメンテナンスが楽になった、というようなお声をいただくことが多いです。

また、金網は使用中の力の掛かり具合によっては編んである線がズレ、目が開いてしまってフィルターとしての役目を果たさなくなってしまうこともありますが、エッチングメッシュですとそれぞれの穴が独立していますので、そんな心配もありません。
結果、上記の汚れにくいという特徴と併せ、交換サイクルが伸びた、と喜んでいだだけることが多いですね。

他にも同じ面内に異なる形状や径の穴を同時に配置できるのもエッチングメッシュの特徴の一つです。

小さい穴のメッシュを作ろうと思うと、その分、加工対象の板を薄くする必要があるのがエッチングの泣き所ですが、強度が心配なら積層、接合してしまえば大丈夫。
エッチングの利点を維持したまま、頑丈なメッシュのできあがりです。

さすがにそこらの金網と比べるとお値段的には若干張りますが、それ以上のメリットが出た、というお言葉もたくさんいただいています。
比較対象が「平板から作る多孔板」というジャンルであれば、多分コストとしては最も安価な部類の加工だと思いますし。

最終の用途まで把握できていないものもたくさんありますが、分かっている範囲の用途で言うと屋外に設置されるセンサーなどの防虫網、スピーカーメッシュ、オイルストレーナー、ふるい、珍しいところだと水切り用のざるとかコーヒーフィルターなんていうのもありますね。

金網でお困りの方、一度エッチングメッシュを試してみてはいかがでしょうか?
ご興味がありましたら弊社営業担当者までお気軽にお問合せください。

それでは、また。

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