東洋精密工業 BLOG

限界突破!エッチング加工事例①

一般的なエッチングの加工ルールとして「開けられる一番小さな貫通穴は板厚と同程度の径」というのがあります。
材料が0.3mm厚であればφ0.3mm程度、0.5mm厚であればφ0.5mm程度の径の貫通穴が限界、それよりも小さい穴を開けるのは難しい、ということで、この辺りがいわゆるエッチングの加工限界になってきます。

ただ、限界を超えたご要望というのが出てくるのは世の常ということで「どうしてももっと小さい穴が開けたい」「でも材料は薄くしたくない」という相反するわがままご希望にお応えすべく試行錯誤した結果、どうにか板厚よりも小さい径の穴を開ける方法を確立し、数々の量産実績に繋がることになりました。
もちろん種も仕掛けもありますし、加工限界に対して余裕のある穴径と比較すると穴の配置や精度などにも多少の制約は出てきますが、それで差し支えない用途であれば十分に実用範囲と言えるでしょう。

ちなみに最近ですと、お風呂場のシャワーの先端、水が出るところの板ですが、ああいった関連の部品で上記のようなご要望をいただくことが多いですね。
やはり部材としてある程度の強度は必要になる反面、流行りのSDGSなんかにも関わってくる「節水」という機能を両立しようとすると、穴はできるだけ小さい方が良いということで、これが案外エッチングの加工限界を突破したところで勝負しているアイテムだったりします。

エッチングのことを良く知っている方ほど「これはエッチングでは無理だろうな」と思っているような、でも実際にやってみたら案外実現できてしまうような加工があるかも知れません。
気になった方は是非お気軽にお問合せください。
わがままお待ちしております。

それでは、また。
 
 
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