東洋精密工業 BLOG

意外と厚い板も…エッチング加工

エッチングというとどうしても薄板向きの加工技術というイメージが強いかと思いますし、実際にその通りではあるのですが、弊社、エッチングメーカーの中では比較的厚い材料も得意な方だと自負しています。
元々治具関係を多く扱っていたのもありまして、薄板製品の大量生産に特化せずに、色々な板厚の部品を満遍なく作る必要があり、結果的に厚い材料向けのプロセスが充実していた、というような歴史があったりもするのですが。

勢い込んで厚板、などというと切削加工メーカーさんやワイヤーカットメーカーさんに笑われてしまうかも知れませんが、それでもエッチング加工品としてはかなり分厚い部類である1.0mm厚超の製品など、一般量産品として普通に生産しています。
極端なところだと1.5mm強の厚みの材料に深さ1.0mm以上のハーフエッチング加工を施した流路のアイテムなどもあり、これは材料がちょっと大きいのもあって工程を流れているところはなかなかの迫力がありますね。
こちらは弊社から出荷された後にいくつかの後処理をされ、最終的には熱交換器関係のコアパーツになっていくようです。

他に最近お話が多いのがこれも厚みのある銅系のアイテムでしょうか。
大電流とか放熱とか、その辺りの関係で、材料自体にもある程度の厚みが必要なようで、端子や電極、ヒートシンク、バスバーなどを同じく厚板用のラインで生産しています。

あと、これも最近ですが、色々な基板の上の金属部分だけエッチングできないか?というようなお引き合いが多い気がします。
となると、基板まで含めた総厚はかなりの厚みになりますし、加工対象の金属部分もやっぱり厚めのものが多いですね。

というように、ちょっと一般的なエッチングのイメージにはそぐわないかも知れませんが、案外厚い材料もエッチングで加工できてしまうんです。
「これはエッチングで加工するにはちょっと厚すぎるかなぁ?」なんて案件でもお気軽にご相談いただければと思います。

それでは、また。
 
 
 
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