東洋精密工業 BLOG

バネも得意!エッチング加工

エッチングで作ったバネを組み込んだオリジナルトレイ「CCMT」が弊社の一押しアイテムですが、そもそもエッチングはバネを作るのが得意な加工だったりします。
くるくる巻いた、いわゆるコイルバネではなく、バネ性のある金属を更にバネとして動きやすい形状にエッチング加工して作った板バネは昔から色々なところで使われてきました。

現代で言うと、スマートフォンのカメラのレンズを動かす部品の中にエッチングで作った板バネが使われていますね。
(これはずいぶんとこなれた価格になりましたので、もう国内で量産しているところは無いかも知れませんが。)

他に、今も昔も変わらずに多いのは、端子の類でしょうか。
これはバネそのものというとちょっと語弊がありますが、バネ性を生かしてしっかり電極に密着するような構造になっていて、素材としては主にバネ用の銅材が用いられます。
加工もエッチングだけのものもあれば、エッチングして更に曲げ加工を入れたりするものもあります。
用途上、表面にメッキを施すことが多いですね。

エッチングでバネを作ることの利点として、小さく精密な形状に加工できることの他、プレスなどの塑性変形を伴う加工と違い、材料に加工応力が加わらないことが挙げられます。
応力が残ると材料の硬さが変わるので、どうしてもバネとしての性能が設計値と仕上がりで異なってしまいがちです。
その点、エッチング加工であれば材料の特性がそのままなので、バネとしても設計通りに素直に仕上がってきてくれる、と言えるでしょう。

さて、最初に書きました弊社のCCMT、これはバネを組み込んだトレイですが、シンプルにバネだけのお引き合いもたくさんいただいています。
加工もそうですが、CCMTを作る上で培ってきたバネの設計力や分析力でもお役に立てるところがあるかも知れません。

一口にバネと言ってもこれでなかなか奥が深いものです。
バネでお困りの方、良ければ弊社営業担当者までお気軽にご相談ください。

それでは、また。
 
 
 
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