発掘調査。
早くも沖縄、奄美地方は梅雨入りしたようですが、こちらは昨日までの雨も上がり、とても穏やかな快晴となっています。
さて、写真は本社社屋から撮影したものなのですが、ある意味でとても奈良らしい光景だと思いますのでご紹介したいと思います。
というのも、この写真に写っている辺りは一面が田んぼや畑だったのですが、どうも大きな商業施設を建てることになったそうです。
そこでさっそく重機を入れて工事を開始したところ、ではなく、工事を始める前に、地下の文化財の発掘調査を行っているところなんですね。
調べてみると、文化財保護法で『「周知の埋蔵文化財包蔵地」に指定されたエリアで、ある基準以上の面積の開発を行う際には「遺跡有無確認踏査」というのが義務付けられている』そうですが、そこは「掘れば何か出てくる」と言われる奈良のこと、県のHPを確認すると、ありとあらゆる場所が該当エリアとして指定されています。
ご多分に漏れずこの辺りもしっかりと該当エリアに指定されており、結果として当社のすぐ隣で、毎日朝から夕方まで、たくさんの人と何台もの重機で発掘作業が行われる事態になったというわけです。
施工主の方からすればもちろん、何事もなく早く終わってほしいのだとは思いますが、個人的には普段あまり目にする光景ではない分、とても興味深く眺めていますし、あわよくば何か重要な文化財の一つも出てこないものかと無責任な期待をしてしまいます。
会社の隣が重要史跡だったり古墳だったりというのも、奈良県の会社らしくてなかなか良いのでは、なんてことを言うと怒られるでしょうか。