やってみた企画 第2弾「名刺 作ってみた」
※東洋精密工業のエッチング技術(メッシュ・ハーフエッチング・貫通穴)とレーザー刻印を組み合わせて、オリジナルの金属名刺を作ってみた記事です。
「やってみた企画」第2弾のテーマは、エッチング技術を使ったオリジナル名刺づくりです。
前回のあらすじ
第1弾では3回に分けて、SUS材3種類と銅材4種類をエッチングし、加工後の形状を観察しました。どの材質でも加工性にほとんど差はないという結果でした。
東 鹿奈:加工したいものがあれば相談してくださいね!
▼前回の記事はこちら
連載を続けてきたものの、まだ2人の自己紹介をしていなかったことに気づき、今回は名刺を作ることになりました。
せっかくなら東洋精密工業の技術を使った名刺にしたい。さらに奈良の会社らしさも出したい、ということで、奈良といえば「鹿」をモチーフに取り入れることにしました。
名刺デザイン
仏 洋の案は却下され、2人とも同じデザインで名前の部分だけを変えた名刺にしました。名刺には次の加工を組み合わせています。
・メッシュ(貫通穴):穴径を変えることで「TOYO」の文字を表現
・ハーフエッチング:社名・部署(「とうようせいみつ やってみたきかく」)
・ハーフエッチング:ドット絵風の書体で入れた名前
・ハーフエッチング:奈良らしいドット絵風の鹿のデザイン
・貫通穴:名前の下に並ぶドットライン
・ハーフエッチング:住所・電話番号・メールアドレス
・レーザー刻印:鹿のデザインの中に配置した、東洋精密工業ホームページのQRコード
連絡先の項目名にも遊び心を入れ、住所は「すみか」、電話番号は「もしもし」、メールアドレスは「おてがみ」と表記しています。
エッチング・レーザー刻印
デザインが決まったら、エッチングでメッシュ・ハーフエッチング・貫通穴を加工し、その後QRコードをレーザー刻印で入れました。
※レーザー刻印の写真はイメージです(実際の作業とは異なります)。
名刺完成
メッシュ・ハーフエッチング・貫通穴・レーザー刻印の4種類の加工を1枚に組み合わせた名刺が完成しました。メッシュで表現した「TOYO」の文字、ハーフエッチングのドット絵風の名前と鹿、QRコードまで、細かなデザインもはっきり再現できています。
技術コラム~あをによし~ ハーフエッチングとは
ハーフエッチングとは、材料を貫通させず、厚み方向の途中までを掘り込む加工のことです。
エッチングは材料の表裏を同時に加工しています。材料の表裏にレジストをラミネートし、加工したい部分のレジストだけを除去してからエッチングします。ハーフエッチングの場合は、片面のレジストを残したままエッチングすることで、裏側まで貫通せず、途中まで掘り込んだ形状になります。
| 加工 | レジストの状態 | 仕上がり形状 |
| 貫通加工(貫通穴・メッシュ) | 表裏の両面とも、加工したい部分のレジストを除去 | 材料を貫通した穴になる |
| ハーフエッチング | 片面のみ加工したい部分のレジストを除去し、反対面はレジストを残す | 厚み方向の途中まで掘り込んだ凹形状になる |
今回の名刺のように、ハーフエッチングを使えば金属の表面に文字やデザインを表現できます。
名刺交換
完成した名刺で、さっそく名刺交換をしました。
次回予告
次回は「エッチングで何を作っているのか紹介してみた」をお届けします。ちなみに当社は7月から新社屋になりました。


















