製造事例
ベイパーチャンバー部品（ケース＆フタ）
概要
金属エッチング加工で作製したベイパーチャンバーの部品です。
ベイパーチャンバーとは金属製の放熱部材の一種で、液体の気化と毛細管現象を利用し、高い熱拡散性能を持つデバイスです。金属部分には熱伝導性の高い銅材が使用されることが多いようです。
本サンプルではハーフエッチング加工により、ケース側には冷媒封入用の中空構造、フタ側には放熱効果を高める為のフィンを作りました。
ハーフエッチングとは貫通させず、材料の途中までを掘り込むエッチング加工技術で、広い面を一括で加工できることからコスト面でメリットがある上、加工によるバリの発生も無い為、ケースとフタの接合面の平坦性確保にも有利です。ハーフエッチングについてはこちらの記事もご参照ください。
使用用途
チャンバーケース＆フタ
製品仕様
- 材質：無酸素銅
- 加工方法：エッチング加工（貫通およびハーフエッチング）
- 外形サイズ：80×50mm
- 板厚：ケース、フタ共に0.5mm
